【出品者向け】Amazon FBA納品の規定サイズ・重量超過・ダンボールについて徹底解説

【この記事はこんな方におすすめです】
  • Amazon FBAで初めて納品を行う初心者出品者の方
  • 過去にサイズ・重量違反で受領拒否や返品を経験した方
  • FBA納品ルールを体系的に整理して理解したい方
  • 中国仕入れ商品をAmazon FBAに直納している、または検討中の方
  • 納品トラブルを防ぎ、無駄な送料・手間を減らしたい事業者の方

Amazon FBA 納品では、ダンボールのサイズや重量ルールを少しでも誤ると、受領拒否・着払い返品・再納品といった大きな損失につながります。

特に初心者出品者や、中国仕入れ商品を扱う事業者ほど「ルールを正しく理解していないまま納品してしまう」ケースが少なくありません。

本記事では、Amazon公式ルールをベースに、

FBA納品におけるサイズ・重量・ダンボールの規定を体系的に整理し、実務で迷いやすいポイントを分かりやすく解説します。

目次

Amazon FBA納品でサイズ・重量違反が多発する理由

FBA 納品トラブルの多くは、以下のような原因で発生します。

  • 商品サイズと 梱包後サイズを混同している
  • ダンボール重量を 事前に計量していない
  • 15kg超過ルールを正しく理解していない
  • 再利用ダンボールの 強度・表示違反
  • 中国工場出荷時の梱包を そのままFBAへ送ってしまう

これらは「知っていれば防げる」ミスばかりです。

FBA納品における商品サイズ・梱包サイズの基本ルール


Amazon FBA では、商品単体サイズではなく「梱包後のサイズ・重量」が判定基準になります。

引用:Amazon商品サイズ区分の確認方法

FBA納品で使用できるダンボールのサイズ条件

上記商品サイズの区分と合わせて本セッションの最後に表を添付します。

小型・標準サイズ:
輸送箱の三辺が95cm × 69.9cm × 50.9cm(長さ×幅×高さ)以内
重量が40kg未満

大型サイズ:
輸送箱の三辺が95cm × 69.9cm × 50.9cm(長さ×幅×高さ)以内
重量が40kg未満

特大型サイズ:
三辺の合計寸法が400cm以内、最長辺が250cm未満
重量が80kg未満

引用:パッケージのサイズと重量の制限|Amazon

おすすめFBA納品用ダンボール


Amazon FBA では、サイズだけでなくダンボールの仕様も厳密に定められています。


使用可能な条件は以下すべてを満たす必要があります。

RSC(A式)ダンボール
• Bフルート
• ECT-32(エッジクラッシュテスト)
• 200BH(破裂強度)

標準輸送箱

カートン容器(RSC)とは、四角いダンボール箱のことです。

Bフルートは、ダンボール箱の厚みを示す用語で、3mm厚のものを指します。比較的中程度の波の密度を持ち、強度と耐久性のバランスが取れています。

ECT-32(エッジクラッシュテスト) 200BH(破裂強度)は、ダンボールの強度を表す用語です。

ECTは、Edge Crush Test(エッジクラッシュテスト)の略称で、ダンボール箱の側面(エッジ)の耐久性を測定するテストです。数字の32は、ダンボールの厚さを示しています。32ポンド(約14.5キログラム)の力がダンボールの厚さに対して単位幅(通常1インチまたは2.54センチメートル)の長さでかかる状態で押し潰されるまでの耐久性を表します。

200BHの場合、通常200ポンド(約90.7キログラム)の圧力がかかるまで耐えられることを示します。

ちなみに、FBA納品ではダンボール箱の加工も受領不可の原因となります。

配送する商品にジャストサイズ、もしくはやや大きめのダンボール箱を使用し、商品を詰めたときに空間があればそこに緩衝材を入れて配送します。

緩衝材には新聞紙やプチプチ等の利用が可能です。バラ状の発泡スチロールやシュレッダー済みのペーパーは袋に入れて使用すれば利用可能ですが、バラのまま詰めるのはルール違反です。

FBAではAmazonへの納品を済ませれば、あとは売れるのを待つだけですが、配送途中で箱の破損等が発生すれば納品トラブルになり、販売もストップしてしまいます。

AmazonFBAを利用する際は、これらのダンボールルールを守って確実に納品しましょう。

ダンボールの入手方法と注意点

1、再利用ダンボール

ドラッグストアやスーパーで入手可能ですが、以下のリスクがあります。

  • 強度低下による破損
  • 旧ラベル・バーコード残存
  • ブランド表示・注意書きの混在

FBA受領拒否の原因になりやすい

2、購入ダンボール(推奨

  • ホームセンター
  • ネット通販・ダンボール専門店

FBA対応規格を理解した業者から購入することで、トラブルを大幅に削減できます。

FBA納品における重量超過及び対策

アマゾンFBA納品では、様々な制限が定められています。一番危ないことは重量を事前に計量せず量らずに、そのままFBAまで郵送することです。

重量超過とは?

重量超過とは、Amazonが定める重量基準を超えている状態を指します。
「計量していないこと」自体が重量超過ではありません。

特に重要なのが 15kg超過ルールです。

15kgを超えるダンボールの正しい対応方法

ダンボール重量が 15kgを超える場合、以下が必須です。

  • 外箱の 上面と側面「重量超過」または「HEAVY PACKAGE」 の明記
  • 視認性の高い位置に表示

これを怠ると、即受領拒否・着払い返品となります。

重量超過のラベルシールは、Amazonでも販売していますので、事前に購入すればOKです。

重量超過で発生するリスクとコスト

重量・サイズ違反による受領拒否が起きると、以下のコストが発生します。

  • 初回納品送料
  • 着払い返品送料
  • 再納品送料

👉 実質送料が3倍以上になるケースも珍しくありません。

運送会社別のサイズ・重量制限(参考)

配送会社サイズ制限(3辺合計)重量制限補足説明
ヤマト運輸170cm以内30kg以内1辺170cm以内。天地無用など条件付き荷物は制限あり
日本郵便170cm以内25kg以内25kg超〜30kgは「重量ゆうパック」対応
佐川急便160cm以内30kg以内飛脚クール便は140cm・30kg以内

※ Amazon FBAの納品ルールと、各運送会社の制限は別基準です。  
FBA基準を満たしていても、運送会社側で受付不可となるケースがあるため、必ず両方を確認してください。

FBA納品でやってはいけない禁止事項

以下はいずれも受領拒否・アカウントリスクにつながります。

ラベルの不備・破損

商品に適切なラベルが貼られていない。

  • ラベルが読み取れない、または破損している。

複数SKUの混載

複数のSKUを同じ箱に混載して納品する。

  • 異なる商品の部品を一緒に納品する

適切でない梱包

壊れやすい商品が適切に保護されていない。

  • 液体商品が漏れないように密封されていない。
  • 複数の輸送箱を束ねている

危険物・バッテリー規制違反

危険物(ハザードマテリアル)や規制対象の物質を適切にラベル付け・梱包していない。

  • バッテリーなどの特定の商品の規制に従っていない。

中古・開封済商品の新品納品

使用済みや開封済みの商品を新品として納品する。

  • 汚れ、破損、異臭のある商品を納品する。

不適切な箱の使用

再利用した箱に以前のラベルやバーコードが残っている。

  • 箱の強度が不足しており、輸送中に破損する可能性がある。
  • 輸送箱に破損または汚れがある

FBA納品不備となる例

納品時のパッケージが複数ある場合、袋、ゴム、または紐を使用して輸送箱を束ねるのはNGです。個別に荷作りをしてください。

崩れた荷物が受付拒否される可能性が高いため、輸送箱は輸送時ならびに入荷処理時の作業負荷に耐えられる丈夫なものを使用してください。

また、以下のパターンも納品不備になります。

外箱の品質だけでは無く、中身の商品自体の梱包もしっかりとしてください。

Amazon出品大学――FBA納品不備をなくそう 
https://s3.amazonaws.com/JP_AM/su/340.pdf

FBA納品前の実務チェックリスト(保存版)

チェック項目確認内容
サイズ測定梱包後の3辺サイズを測定した
重量計量ダンボール総重量を事前に計量した
重量超過表示15kg超の場合、上面・側面に重量超過表示をした
ダンボール規格Bフルート/ECT-32/200BHを満たしている
箱の状態破損・汚れ・変形がない
ラベル旧ラベル・不要バーコードを除去した
SKU管理異なるSKUを混載していない
緩衝材FBA規定内の緩衝材のみ使用している
配送方法FBAで利用可能な配送方法を選択している

中国仕入れ × FBA直納で特に注意すべき点

中国工場から直接FBAへ納品する場合、以下の点でトラブルが発生しやすいため注意が必要です。

重量超過になりやすい

中国工場では「輸送コスト最優先」で梱包されることが多く、
日本のFBA基準(15kg超表示ルール)を考慮していないケースがほとんどです。

ダンボールサイズがFBA基準外

工場出荷用ダンボールは、FBAの最大サイズ(50×60×50cm)を超えていることがあります。
そのまま直納すると、到着時点で受領拒否されるリスクがあります。

ダンボール強度が不足している

薄いフルートや強度不足の箱は、輸送途中で破損しやすく、
倉庫作業時に「受領不可」と判断される原因になります。

FBA用ラベル・重量表示に未対応

中国側ではFBA特有のラベルルール(重量超過表示・貼付位置)を把握していないことが多く、
日本到着後に再対応が必要になるケースが頻発します。

結果としてコスト・時間が増える

再梱包・返品・再納品が発生すると、
送料・作業工数・販売機会損失が一気に膨らみます。

そのため、中国仕入れ商品をFBAへ納品する場合は、
日本向けFBA基準での検品・再梱包・ラベル対応を行う体制が非常に重要です。

FBA納品の「受領拒否・返品」をゼロに近づけたい方へ
サイズ超過・重量超過・箱強度不足・ラベル不備…
中国仕入れ×FBA直納の「つまずきポイント」を実務で解決します。
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