【これで完璧!】物流のプロが教える!段ボールの基本から賢い選び方まで徹底解説

【これで完璧!】物流のプロが教える!段ボールの基本から賢い選び方まで徹底解説

大切な商品を安全に届け、コストを抑え、お客様の満足度を高める物流の要

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皆さん、こんにちは!物流の世界で日々奮闘されている皆さん、そしてこれから商品を発送しようと考えている皆さん、段ボール選びで悩んだことはありませんか?

「たかが段ボール」なんて思っていませんか?実は、段ボールは単なる箱ではありません。大切な商品を安全に届け、コストを抑え、さらにはお客様の満足度を高めるための、とっても重要な「物流の要」なんです。

この記事では、そんな奥深い段ボールの世界を、ブログ形式で分かりやすくご紹介します。

  • 段ボールってどんな種類があるの?
  • あの波々(なみなみ)の紙、何のためにあるの?
  • どんな商品を、どんな段ボールで送ればいいの?

といった疑問を解消し、皆さんの物流業務がもっとスムーズになるヒントをお届けしますね!

1. 段ボールの基本を知ろう!種類と構造の秘密

まずは、段ボールがどんな素材でできていて、どんな種類があるのかを見ていきましょう。ここを理解すると、段ボール選びがグッと楽になりますよ!

段ボールを構成する「3つの要素」

段ボール箱は、主に「ライナー」と呼ばれる平らな紙と、「中芯」と呼ばれる波状の紙を貼り合わせて作られています。この2種類の紙の組み合わせ方で、段ボールの性能が大きく変わるんです。

ライナー(表裏紙)の役割と種類

ライナーは、段ボール箱の表面と底面になる、平らな紙のこと。箱の強度、特に積み重ねた時の強さや、表面の印刷の仕上がりに大きく影響します。外部からの衝撃や湿気から中身を守る、いわば「第一の盾」のような存在ですね。

ライナーの種類は、古紙がどれくらい含まれているか(古紙含有率)と、紙の重さ(坪量)で分けられます。一般的に、古紙が少ないほど(バージンパルプが多いほど)、そして紙が重いほど、ライナーの強度は高くなります。

Cライナー:古紙含有率が90%以上のライナー

  • C5:1平方メートルあたり150~160グラム。比較的軽い商品の梱包や、箱の中の間仕切り、パッドなどに使われることが多い。コストを抑えたい時に選ばれます。
  • C6:1平方メートルあたり160~170グラム。C5よりは強いですが、最近ではK5ライナーで代用されることも増えています。

Kライナー:約30%のバージンパルプを含むライナー

バージンパルプの繊維は長くて丈夫なので、KライナーはCライナーよりも強度が高く、印刷もきれいに仕上がります。

  • K5:1平方メートルあたり170~180グラム。小さくて壊れやすいものの梱包や、きれいな印刷をしたい時にぴったり。強度と品質のバランスが良いタイプです。
  • K6:1平方メートルあたり210~220グラム。K5よりもさらに強く、段ボールを積み重ねても潰れにくいのが特徴。特殊な形の段ボールにも向いています。中程度からやや重い商品の梱包におすすめです。
  • K7:1平方メートルあたり280グラム。最も強度が高く、重い商品や輸出用の段ボール箱に使われます。最高レベルの保護が必要な時に頼りになります。
ライナー選びは、段ボールの性能だけでなく、コストや環境への配慮も考えるポイントになります。例えば、古紙が多いCライナーはコストを抑えつつ環境にも優しいですが、高価なものや壊れやすいものを送るなら、Kライナーのような丈夫なものを選ぶのが安心です。

中芯(波状紙)の役割と種類

中芯は、段ボール板を横から見たときに、2枚のライナーの間に挟まっている波状の部分です。この波々が、段ボール箱に軽さ、丈夫さ、そして衝撃を吸収するクッション性をもたらしてくれるんです。

中芯の材質や波の形(フルート)は、段ボール箱全体の強度、厚み、重さ、サイズに大きく影響するので、用途に合った中芯を選ぶことがとっても重要ですよ。

中芯の強度は、紙の重さ(坪量)で区別されることが多いです。重い紙ほど強度も高くなります。一般的な中芯の強度には、標準の120グラム、少し強めの160グラム、さらに強度の高い180グラム、そして薬剤で強化された180グラム強化中芯、最高強度の200グラム強化中芯などがあります。

フルート(波形)の役割と種類

フルートとは、中芯の波の高さと、30センチメートルあたりの波の数(段数)のこと。波の高さが高いほど段ボール箱は厚くなり、段数が多いほど耐久性や衝撃を吸収する緩衝性が高まります。

日本では、JIS Z 1516規格で、主にA、B、Cフルートが定められています。

種類厚さ (mm)30cmあたりの段数特徴主な用途
Aフルート534±2日本で最も多く使用、緩衝性が高い引越し、農産物の外装
Bフルート350±2薄く、加工しやすい、経済的小物、軽量物、内装、POP
Cフルート440±2世界的に主流、Aフルートとほぼ同強度、印刷適性良好、省スペース一般的な梱包、印刷品質が求められる製品
Eフルート1.593±5薄く滑らか、厚紙のような見た目内装、ギフトボックス、メール便
Fフルート1.1120以上非常に薄いメール便、ポスターケース
Gフルート0.9160以上直接オフセット印刷可能商品パッケージ、内箱
Wフルート8最も頑丈、A+Bの組み合わせ重量物、輸出商品

薄いフルートの特徴

  • 表面が滑らかで印刷がきれい
  • 保管スペースを節約
  • 軽量でコスト削減
  • 加工しやすい

厚いフルートの特徴

  • 高い緩衝性
  • 優れた圧縮強度
  • 重量物に対応
  • 長距離輸送に適している

2. 段ボールの「層構造」って何?

段ボール箱は、ライナーと中芯の組み合わせ方によって、いくつかの層構造に分かれます。この層の数が、段ボール箱の強度や用途を直接決めるんです。一般的に、層が多いほど、段ボール箱は厚く、圧縮に強く、重いものに耐えられるようになります。

両面段ボール(3層/シングルフルート)

2枚のライナーと1枚の中芯、合計3層の紙でできています。「シングルフルート」や「シングルウォール段ボール」とも呼ばれます。最も一般的な構造で、軽いものの梱包や、短期間の保管にぴったりです。コストも抑えられるので、日常の宅配サービスでよく見かけます。

複両面段ボール(5層/ダブルフルート)

2枚のライナー、2枚の中芯、そしてそれらの間に挟まれたもう1枚のライナー、合計5層の紙でできています。「ダブルフルート」や「ダブルウォール段ボール」とも呼ばれます。両面段ボールよりも強度が高く、中程度の重さのものを送る時や、少し重めの精密機器を守るのに適しています。

複々両面段ボール(7層/トリプルフルート)

4枚のライナーと3枚の中芯、合計7層の紙でできています。「トリプルフルート」や「トリプルウォール段ボール」とも呼ばれます。これは最高レベルの保護を提供してくれる段ボールで、とてつもなく重いものや、強度と耐久性に極めて高い要求がある精密機器の梱包に特化して使われます。

層数一般的な名称日本語名称典型的な構成相対強度主な用途
3層シングルウォール両面段ボールライナー2枚 + 中芯1枚標準軽量物、一般的な商品
5層ダブルウォール複両面段ボールライナー3枚 + 中芯2枚高強度中重量物、精密機器
7層トリプルウォール複々両面段ボールライナー4枚 + 中芯3枚最高強度重量物、輸出用、超精密機器
段ボール箱の層構造選びは、実は物流における「リスク管理」と「コスト最適化」のバランスを考えることなんです。もし強度が足りない段ボールを選んでしまうと、輸送中に商品が壊れてしまい、再配送の手間やお客様からのクレーム、さらにはブランドイメージの低下といった、目に見えないコストが発生する可能性があります。

3. 段ボール選びの実践ガイド

企業は段ボールを選ぶ際に、商品の価値、輸送環境(衝撃や圧力)、輸送距離、そして予算など、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。このような多角的な視点を持つことで、目先のコストを抑えつつ、将来起こりうる隠れた損失を最小限に抑え、効率的で安全な物流を実現できるでしょう。

特に高価な商品や壊れやすい商品の場合、梱包材への適切な投資は、まるで将来の損失に対する「保険」のようなものだと考えると良いかもしれませんね。

🎯 商品別段ボール選択ガイド

  • 軽量商品(衣類、書籍など):両面段ボール(Bフルート)で十分
  • 中重量商品(電子機器、食品など):両面段ボール(Aフルート)または複両面段ボール
  • 重量商品(機械部品、重い家電など):複両面段ボール(Wフルート)または複々両面段ボール
  • 精密機器:複両面段ボール以上 + 適切な緩衝材
  • 輸出商品:複々両面段ボール + 防湿対策

4. 段ボールの日本規格(JIS)

日本の段ボール製品の品質と性能は、日本産業規格(JIS)によって厳しく定められています。これらの規格は、段ボールの製造と使用に統一された品質基準を提供し、私たち消費者が安心して製品を使えるようにしてくれているんです。

2019年7月1日からは「日本工業規格」から「日本産業規格」に名称が変わっています。

JIS Z 0104(段ボール用語)の概要

この規格は、段ボールに関する基本的な用語を定義しています。業界内で共通の認識を持つために、とっても大切な役割を果たしているんです。例えば、段ボールの種類(片面、両面、複両面、複々両面段ボール)やフルートの種類(A、B、Cフルートの段数など)の定義が具体的に決められています。

JIS Z 1516(外装用段ボール)の役割

この規格は、外装用材料としての段ボールそのものの性能を規定しています。具体的には、ライナーと中芯の材質、フルートの種類と特性、そしてこれらの組み合わせによって作られる段ボールの品質基準が含まれます。

JIS Z 1506(外装用段ボール箱)の規定

この規格は、実際に商品の梱包や輸送に使われる段ボール箱そのものを詳細に規定しています。段ボール箱の性能や構造に関する、最も重要な規格の一つと言えるでしょう。

📋 JIS Z 1506の主な規定内容

  • 段ボール箱の種類(全8種類)
  • 最大総質量と最大寸法
  • 基本形式(JIS Z 1507の0201形が基本)
  • 品質要求(均一性、欠陥がないこと、圧縮強度)
  • 構造(箱の各面が垂直であること、接合方法、継ぎしろの幅など)
  • 寸法表示方法(内寸を「長さ×幅×深さ」ミリメートルで表示)や許容差

5. まとめ

段ボール選びは、単なるコスト削減の問題ではなく、商品保護、顧客満足、ブランドイメージ、そして持続可能性を総合的に考える重要な経営判断です。

適切な段ボール選択のメリット

  • 商品の安全な配送
  • 顧客満足度の向上
  • 返品・再配送コストの削減
  • ブランドイメージの向上
  • 環境負荷の軽減

不適切な選択によるリスク

  • 商品の破損
  • 顧客からのクレーム
  • 再配送による追加コスト
  • ブランドイメージの悪化
  • 競争力の低下
現代の物流では、機能性、経済性、そして持続可能性のバランスを考えることがとても大切です。この記事で紹介した知識を活用して、最適な段ボール選びを実践してください!
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